2013年9月10日

山と命

 北側から見たサッソ・ルンゴ


私達がガルデーナ渓谷に滞在中、

ドイツ人のアルペン登山者一行が

サッソ・ルンゴをクライミング中、

250m下に転落して3名全員死亡するという

残念な事故があった。





北斜面のサッソ・ルンゴのVia Pichlという
クライミング順路。
難易度からするとレベル5とか。

ヘリで救助に向かったAiut Alpin隊員の
印象だと、

先頭の登山者が経験の過信か、
岩壁に命綱を繋げずに
簡単に歩けると思ってしまったある場所から、
なんらかの理由で足を滑らし、

ロープで繋がっていた後続の2人を道連れに
谷底に転落したのではないかということ。



そんな悲惨な事故があっても、
今日も山はなにもなかったように
そこに聳えている。



 遠くにサッソ・ルンゴを見つめるようにうなだれるキリストの像



空も山も
いつも美しい。


そうやって、

何千年も何万年も
人の命を奪ってきたのに。

人だけが、
山に焦がれて、
山に挑んで、
山に死んでいく。








愛するドロミテで事故に遭われた方々に、
心深よりご冥福をお祈りしたい。


















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